第二章 これ、なんとかならないっすか?

組みなおして電源を入れてみようとこころみる。
あ、あれ?
・・・・・
なんか、コンセントが三つ又なんすけど・・・?
そう、アースがついてる三つ又コンセント。
だめじゃん!

まあ仕方がない。明日帰りに電気屋で買ってこよう。落雷ガードつき三つ又コンセント。
気を取り直して、直訳の難解日本語になってしまっているマニュアルを読んでみる。
「梱包の開封と使用前の準備」というところにはこう書いてある。

「見て解りますように運送の都合上、クロスースライドの送りハンドルは逆に取り付けてあります。」

「プラスティック・ハンドルを手動送りとテイルストックのリムに順に、ナットが確実に固定され、ハンドルはボルトで自由に回転し、余分な遊びが無いように取り付けてください。」

「4個のゴム製の脚はベッドの裏側にM6パン・ヘッド・スクリューを用いてネジの切られた穴の中に取り付けます。」


なるほどなるほど。
マニュアルどおりに、各所のハンドルを取り付け、設置するためのゴム足の台を取り付けてみる。
いい感じ。るんるん♪(しかし、これがのちのち怒りを買うこととなるわけだが・・・)

さて翌日の夜。

買ってきましたコンセント。
仕事が終わってからホームセンターと大手家電量販店を数軒づつ巡回。
いちばん安くてナイス ( ̄一* ̄)b な商品をゲットしてきた。ふふん♪

まずはつないでスイッチオン!!
ぽちっとな。

ム〜〜〜〜ン・・・・・・・

わりかし静か。これなら納得。
まずは削ってみなくちゃということで、手元にあった真鍮棒をゴリゴリ削ってみる。

なんか、がたがたであんまり綺麗ではない切削面。
いや、おかしい。
そんなわけない。
ここで初めてマニュアルを読みふけってみる。
・・・・・・・・
「旋盤の脚を強固な台にボルト締めしてご使用ください。さもなくば安定性とひいては安全性を損なうことになります。
・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・・・
ゴムの脚と切り子の受け皿をマシーンに固定している4個のM8ネジを取り外し、脚は廃棄します。
え?

脚は廃棄します。
脚は廃棄します。
脚は廃棄します。


・・・・・・。
ゴシ(-_q)(p_-)ゴシ

いやいや・・・・・

確かに、使用前の準備のとこでは、取り付けろって書いていたよね?

あれ?

つーことは、最初から脚は必要ないってこと?
なんで、付属してるんだよ?
捨てるもん、つけるなよ!!!分別収集しなきゃならんのに!!!
ていうか、前の章で言ってたことと違うじゃんよ!

恐るべし、メイド・イン・チャイナ。

わざわざ取り付けさせておいて、次の項目ではいきなり捨てろという理不尽な記述・・・。

なんか、頭痛くなってきた。仕方ないのでマニュアルどおりに廃棄した。

気を取り直して削ってみる。

ゴリゴリゴリ・・・

やっぱり綺麗じゃない。
なんでだ?

( ̄へ ̄|||) ウーム・・・・・・・

というわけで、ネット内をあちらこちらと大捜索。きっとおんなじことで悩んでいる人がいるはず!

数時間経過・・・・・・・

ほらやっぱり。いたよいましたよ。
「刃物台の調整がしづらい」みたいな事が書いてある。
やっぱり!
というわけで、おそるおそる刃物台を取り外してみる。
ネジがガタガタのユルユルじゃないの!
おまけに、そのサイトに書いてあったとおりの手抜き加減。

絶対、あの宇宙船とかもいい加減に作ってあると思う。
←あの宇宙船・・・・

ここは、詳細な記述のあるHPを参考に薄板を加工して挟み込んで、ガタをなくしてみる。

薄板というのは、通販サイトの住商グレンジャーで購入した、旋盤のバイトの高さを調節するためのいろいろな厚みの板が何枚か入ってるやつで、芯出しプレートというやつ。
フライス盤を駆使しつつ、ネジをうまくかわしながらの工作となりました。
あわせるのはかなり苦労したけど、一晩かかってなんとか調整終了。


┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ〜

まあなんとかガタツキはなくなった。
それなりに軽快に綺麗な切削面が得られることになった。

しかし、メイド・イン・チャイナはそう甘くなかった。

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