メイド・イン・チャイナの甘いワナ

中国製C3金属旋盤導入記

なんで文字がこんな色なのか?そしてワナってなぁに?このページを読めばすぐに解ります!!

第一章 それはいきなり。嵐の幕開け

ロッド製作において、一番の悩み事。
それはパーツが作れないこと。
もうだいぶ前から、そう、製作を始めた6年前から。
どうしても欲しかったもの。

金属旋盤

ええ。そりゃもう、喉から手が出るほど欲しいものでしたよ。
リールシートやフェルール、グリップ周りの金物など、これさえあれば買わなくても作ればいいパーツはいっぱいあるのです。ガイドを除くすべてのパーツは自作が出来る!

しかし!!なんせ高価。
木工用などとは違って、個人向けの小型旋盤でさえも10万くらいじゃ買えないほど。
国産であれば、数十万円はする高級品なのです。
そりゃ、無理ですわ。
ずっとあきらめていたわけですが・・・・・

ある日チャットで知り合った方から、フライス盤を譲っていただけることになりまして、そこから旋盤欲しい病が再発してしまいました。

そしてある日ついに!見つけてしまったのです・・・・・・オークションで
「業界の定番・小型卓上旋盤MW350」

お値段はなんと!62,000円
うおぉぉぉぉぉl・・・・・・!!!!!
こ・・・これは・・・・
まさに探していたちょうどいいサイズの旋盤じゃないか!
しかもちょっとかっこいいレッドボディ

今週の山場〜〜〜〜〜!!!!!
ぽちっとな。(タイムボカン風w)

というわけで、入札。
当たり前のように、だれも入札してこない。何台も出てるんだものw
当然のように落札。あとは届くのが待ち遠しいだけ。

さて、それまでに。
刃とかドリルチャックとかいろいろと、別のオークションから必要と思われるオプション類を格安で購入し、さあいらっしゃい状態。

お金を振り込んで、何気なく仕様を見ていたら・・・・

え?www

本体重量 約44Kg
梱包後 約55Kg

・・・・・・・重過ぎる

そう。工房は牛小屋の2階。
急な階段しかない。

・・・・・

あわててホームセンターにGo!そして、滑車とロープ購入。
それでも一人で何とかしようとするあたり、涙ぐましい限り。

そして数日。

来てる!なんか怪しげな密売の品みたいな木箱が!!
これですよ、これ。きっと間違いない!
だって、すげー重いもん♪

工房へ続く、小汚い通路の入り口に置きっぱなしにしてある一輪車をみつけ、すかさず乗っける。
だぁりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
恐ろしいくらい、そりゃもうすごい怪力が出たね。
持ち上げたね。55Kg。意地で。
そしてロープで4点支持。急な階段を一気に駆け上り、力の限り引き上げる!!
ぬぉおおおおおおおお!!

・・・・・・疲れちゃった。

さて、この旋盤には英語と日本語訳のマニュアルがついています。
日本語訳を参照しつつ、セッティングしていきます。

まずは木箱の解体から。
バールを使ってバカバカ開けていきますと・・・・出てきた!!!
・・・・・・・??
・・・・・なんか・・・・・
オレンジ色・・・・・・??
それはそれはもうどぎつい、いよかんのようなオレンジ色の・・・
目の痛いようなまばゆい色のボテボテの塗料を塗りたくったマシン・・・・・
なんか・・・塗料が中のほうまで染み込んでるんですけど?

気を取り直して、半壊状態の木箱の中から取り出す・・・・・・・
・・・・っ取り・・・っだ・・・
・・・・・・?
あれ?

木箱の裏からボルト締め!

・・・・・・
まあ、しょうがない。あきらめて取り外す。
手をはさまれぬよう、木の切れ端をかませ、下のほうから6角レンチを差し込んで固定用ボルトを回すと、あっけなく外れてくれた。
気合を入れなおして台の上に持ち上げてみる。
んがっ!!!ぬぉおおお!!

どん!

なんとか載せた。どうしても使いたいの一念で。

赤いグリスがそこいらじゅうに塗りたくってある。さび止めのつもりなんだろうけど・・・・。半分固まりかけてるし・・・・・。

絶対、嫌がらせでしょう?

泣きながら分解して一生懸命灯油で洗い流した。
そして再び組みなおし。

ふぅ。

やったね。いよいよ使える!新たな局面へ一歩前進!

・・・・・したかったのに・・・・・

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